こんなゲームに誰がした!第1回「タッチ」 [2009-03-31 Tue](Writer:有田)
ども!
今回よりスタッフルームに仲間入りすることになった有田です!
プリップリンの20代草食系男子です! 主食はカップヌードルの四角い肉の塊です!
漫画とかアニメとかゲームとか好きなんで、タイアップものゲームを面白おかしく紹介しちゃおうかなと思います。
っちゅうわけで、、記念すべき第1回のタイアップものゲームはあだち充原作の漫画『タッチ』です。
『タッチ』というと、ラブコメ漫画の元祖にしてマスターピース。数年前にも実写化された大人気漫画です。
ちなみに本作が週刊少年サンデーに連載されていた当時は、ちょうどファミコンブーム真っ最中。他聞にもれず、しっかりとファミコンでゲーム化されていました。
恋、スポーツ、感動と全方位に向けて照準が定められた、エンターテインメントの幕の内のような『タッチ』。そのゲームなんだから、きっと甘酸っぱいスイーツな気持ちを満喫できるステキなゲームに違いありませんね。
ちなみに正式タイトルは『CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRIANGLE』。
タイトルから察するに、三角関係をテーマにした恋愛ものアドベンチャーゲームっぽいですね!
まさしく『タッチ』にふさわしい内容です!
ということで、早速ファミコンにぐわし! とカートリッジを差込み、レッツ・プレイ!
…………。
ゲームをスタートさせると、なんかいきなり住宅街の路上に三人のキャラが立っています 髪型から察するに、達也、和也、南のようです。
とりあえず十時キーを操作すると、和也が歩き始めました。それについていく達也と南。ほうほう、RPGなのかな?
ちなみに説明書のストーリーによると、パラレルワールドに落ちたパンチ(南の飼い犬)を探す事が目的のようです。
……パラレルワールド!?
と思っていると、イキナリ自動車が走ってきます。そしてその自動車は達也の脇をすり抜け…、南ちゃんに追突!
ぎゃああああああああああああ! 大惨事!
と思いきや、南ちゃんは「いたーーーい」と泣くだけで、ケロリとしています。想像以上のタフネス。
そうこうしているうちにも、続々と南ちゃんを狙って通行人が、自動車が、飛行機が、そして謎の生物が波状攻撃を仕掛けてきます。そしてズンズン減っていく画面上の数値。ここでルールを理解。南ちゃんが墜とされると負けってことか! これに対抗するには…。
ここで皆さん思い出してください。原作において上杉兄弟は、何をしていましたか? そう、野球です。そして和也は名ピッチャーでした。
ということで、Bボタンを押すと…和也の手から白球が自動車めがけてドーーーン!
セレクトボタンを押すと、操作が達也に切り替わります。そしてBボタンを押すと…。金属バットがフルスイングで振り回されます。そして通行人を、ドーーーーーン!
さきほどまで穏やかな様相を呈していた住宅街が、一瞬にして凄惨な事件現場へと様変わり!
リーダー・南ちゃんを中心にフォーメーションを組んだ上杉兄弟は、お互いのリーチをカバーしながら次々と襲い掛かる無法者をなぎ倒していきます。
しかし敵の物量作戦の前に劣勢を強いられる一行。仕方ないので、いったん民家に避難します。
そこで住人から与えられた情報は、
「北の洞窟で恐竜の化石が発見されたみたいだよ」
「敵を倒したら経験値がたまっていくよ」
ラブコメの「ラ」の字も見当たりません。すっかりヒロイックファンタジーの世界です。
その後も、敵の猛攻はやむどころか激しさを増すばかり。
戦う意味なんて最早誰にもわかりません。「綺麗な顔してるだろ…」なんてセンチメンタルな台詞をはく余裕もありません。死人の事を考える奴から、死神に足を引っ張られていくのです。
たった三人で敵地へ乗り込む彼らはまさしく特攻野郎Aチーム。もしくはカーツ大佐を殺すためにベトコンの真っ只中に突っ込むウィラード小隊。
愛犬パンチを探して森の奥へ消えていった彼らの運命やいかに!
というわけで、ファミコン版『タッチ』は、少数精鋭の特攻兄弟によるスリルとバイオレンス、そしてミステリーに満ちたアクション大作なのであります。
謎解き要素もあって、アクションRPG好きにはもってこいだぜ!
野球しよう、だって?
そんな事より、殺し合いしようぜ!!
……あれ?
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